2016年5月26日(木)
大阪労働局で、ハローワークの職員の方(企業への指導担当)の研修をさせていただきました!!!
私が、アルビノ・ドーナツの会を立ち上げたその理由のひとつに、
就職活動や、バイトの面接の時、進学の時に
「髪の毛の色」を理由に断られたり、
弱視への理解不足に困ったことがあったことから、
この状況をどう乗り切っていけばいいのだろう…
と思ったところが原点としてあります。
ですので今回、大阪労働局の方にお声がけいただいたときは、本当に嬉しかったです^^
このような貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。
今回、研修を受けていただいた職員さんのご感想の一部をご紹介させていただきたいと思います。
○ 初めて耳にした「アルビノ」について、パワーポイントを活用して、一から説明があり非常にわかりやすかったです。
○ 大学の就職課の担当者やスクールカウンセラーの対応については、人権を考える上で、また私たちが窓口で対応する際の反面教師としてとらえることができた点がよかったと思います。
○ 今までに関わったことのないテーマでしたので、考えさせられることが多かったです。
○ 見た目については、ある程度理解と意識を持っていたつもりであったが、アルビノという言葉を知らなかったです。
○ 自分の言葉で体験されてきたことなど説明していただき、わかりやすかったです。
○ 就職活動の体験談などを聞き、公正採用選考の重要性をさらに認識しました。
○ アルビノの方々が色んな問題・課題を抱えていることがわかりました。アルビノの方々に対し、広く世の中に理解を求めることが必要だと思います。ハローワークとしてもしっかりと支援をしていく必要があると思いました。(適性と能力に基づいた選考)
○ 就職差別について今までは、本人の適性・能力に関係のない質問等について、重きを置いて研修を受講してきました。見た目問題については、あまり人権問題としては考えてこなかったです。しかし、面接では第一印象によって採否に影響が出ることがあるというのは前から感じていたので、今回、実際に体験された方々の話が聞けて、一部だけだとは思いますが、理解できたと思います。本人にはどうしようもできないことにより、採否を決めることは就職差別であると思います。
その他にもたくさんのご意見ご感想をいただきました。
○ 「自分の努力次第ではどうにもできない」「抱え込み過ぎて孤立した時」という大きな困難を乗り越えてこられた方だけに、言葉の1つ1つに重みと優しさが感じられ、考えが深まる研修でした。
○ 「見た目問題」で様々な症状があることを多くの人に知ってもらいたいです。自分も勉強不足でした。
○ 「見た目問題」として、偏見がある現実を再認識しました。差別と偏見について、啓発をもっと充実させていく必要性を感じました。また、挫折といわれない差別を受けながらも、前向きにアルビノ・ドーナツの会を設立し啓発活動や相談できる場を作られていることに感心しました。
○ 「見た目問題」についての理解が深まりました。職員研修や企業啓発の場で、「見た目問題」についての意識啓発に努めていきたいと思います。
○ 窓口で対応する職員の一般論で話をすると、(薮本さんが)就活の時に支援を受けることができなかった担当の人と同じ対応になってしまいます。やはり本人の気持ちに寄り添うことが大切だと感じました。
などなど、つたない私の話しに熱心に耳を傾けていただき、たくさんのご感想をいただきました。
全てご紹介できなくてごめんなさい ><
今回は非常に貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。
「アルビノ甲子園」で出会う、アルビノの若者たちと話していても、
就活・バイトの面接・進学時に「髪の毛の色」を理由にした「見た目」による不採用や、弱視への理解不足は
まだまだ存在するのが現状です。
アルビノ・ドーナツの会では、今後も社会への啓発活動を、そして困難に当たった若者たちが孤立しないように、さらには小さな子どもたちが成長した時に今よりも壁が少しでもなくなるように…
活動を続けてまいります。
私自身、そういった気合いを入れ直すことにも繫がった研修でございました。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。