2015年2月21日(土)
アルビノ学生(中学、高校、大学生)を対象としたイベント、『アルビノ甲子園』の第2弾を開催しましたッッ!!
第1弾の時に出た「アルビノ学生あるある」をもとに
人生のロールモデルとなる、様々なアルビノ当事者をゲストスピーカーでお招きし交流イベントを企画しました。
◎ ゲストスピーカーの紹介 ◎
寺田 利子 (てらだ としこ)
1960年兵庫県西宮市で、アルビノと言う疾患(個性)を持って生まれる。
仕事の傍ら、『アルビノをより多くの人に知ってもらいたい』と願い、日々活動している。
歌もそのひとつ。
ココロを伝え、想いを繋ぐために歌っている。
ゴスペルクワイア「SOUL of SOLEIL」をはじめ合唱団等、三つのフループに所属している。
またその活動の様子や、自身の日常をブログやFacebook等で紹介している。
http://blog.goo.ne.jp/ric0chan60/
http://m.facebook.com/toshiko.terada.9?refid=8&guid=ON
ふたりの娘の母でもある。
公務員で、福祉関係の仕事に携わり、困難をかかえた人たちを支援している。
50歳なってやっと
「この身体に産んでくれてありがとう」
と、母に言えた。
"私の人生は私のもの"
"私の人生フルコース"
そんな利子の生きざまを、いやアルビノについてを、 「アルビノを生きる」川名紀美著(元朝日新聞論説委員)、河出書房新社に紹介されている。
矢吹 康夫 (やぶき やすお)
1979年生まれ。
岡山で工業高校を卒業。大学進学を機に京都に移り住んだものの、学生演劇に没入して大学を中退。
フリーターをやっていたときにセルフヘルプグループに関わったことがきっかけで、退学した大学に再入学。
以降は一貫してアルビノについて研究しており、大学卒業後は東京の大学院に進学して満期退学。
現在は大学非常勤講師。
専門は社会学、障害学。
また、2008年に日本アルビニズムネットワークの設立に関わり、現在もスタッフとしても活動を続けている。
西濱 士郎 (にしはま しろう)
1960年 山口県山口市に生まれる
1967年 盲学校に入学するようにとの要請を両親が断り,
普通学級に入学。以来,高校卒業まで地元で暮らす。
九州大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学。博士(理学)
独立行政法人水産総合研究センター西海区水産研究所(長崎市)で,
無脊椎動物(貝やナマコなど,背骨のない生き物)の研究をしている。
専門は動物生態学。磯や干潟,海底に住んでいる動物の生態だが,
最近は保全生態学,つまり自然保護の研究もしている。
◎ メッセージゲスト ◎
今回は会場まで行くことが難しいけれど、
アルビノ学生さんに向けてメッセージをくださったアルビノ当事者の方もいらっしゃいます^^
・田端 宏昭 (たばた ひろあき)
歯科技工士
・笠本 明里 (かさもと あかり)
アスリート・会社員
◎当日(2/21)に行われたおおまかなプログラムです◎
13:00 _________________
・参加者自己紹介
・ゲストスピーカーの方のライフストーリーをおうかがいします
14:30 __________________
休憩 保護者の方部屋移動も含
14:50 __________________
みんなでおしゃべり
※途中、休憩も含めます
16:40 __________________
お片付け 保護者の方合流
17:00 解散
会場全体の様子
西濱さんにお話しをおうかがいしました
・西濱さんが生まれる瞬間に産婆さんが「思わず発した」印象的な一言とは?
・アルビノでありながら、海洋生物研究者になるまでのプロセスをお話しいただきました。
・研究で、時には船に乗って沖合まで出て調査しなければならない等、その時紫外線対策はどういったことをしていたのか。
・大学院まで進学した後の進路について不安はなかったのか。
など
矢吹さんにお話しをおうかがいしました
・大学中退後、セルフヘルプグループに刺激を受けて同じ大学に再入学し、「アルビノの人たちのライフストーリー」を研究しようと決めたこと。
・「研究員としての努力は怠らないが、視覚障がいがあるから・アルビノだから人一倍努力しなさいというのは納得できない」という自身の強い信念をもとに、紆余曲折のこれまでの過程を、独特の語り口調でお話しいただきました。
・会場からは笑いが巻き起こっていました。
など
寺田さんにお話しをおうかがいしました
・寺田さんが「アルビノ」として生まれた時のご家族の様子。
・その中で「音楽」という唯一の心の拠り所を見つけ音楽大学に進学しようと決意したこと。
・ところが、いろいろな状況から音楽大学進学を断念しなければならなかったこと。
・就職をしても、音楽活動をライフワークとして継続していること。
など
◎ 今回のゲストの方のポイント!! ◎
アルビノ学生さんが目指している職業で、現役として活躍しているアルビノ当事者さんがいらしたので、“繋ぐ”ということも意識しました。
多様で多彩な生き方・働き方があることを伝えたいと思ったところにポイントがあります。
決して成功談だけではなく、紆余曲折のある生の体験を語ってくださる方にお願いいたしました。
ゲストの方のお話しを熱心に真剣に聞いていた学生さんたちの表情がとても印象的でした。
ゲストの方にそれぞれお話しいただいたあと、全体で輪になってフリートークをしました☆
アルビノ学生さんたちの
「どうしたらいいだろう?」
と思っていること ・ 不安に思っていること ・ 悩み、また今後の希望や展望などを、お聞かせいただいた時の
大人のアルビノの人たちの反応が
まるで、「応援団!!」のようで…。
私が学生だった時に
こんな「応援団たち」に出会えていたら、
どんなに心強かっただろう… と思っていました^^
「諦めなくていいんだよ!! そこに辿り着くまでに道がひとつしかないわけではない」
「すごく頑張っているから、“頑張りすぎないことを意識して”!!」
「全部ひとりで背負うだけでなく、しんどさを感じた時は、もっと頼っても、甘えても、そんな時があってもいいんじゃないかな」
その道を通ってきたアルビノ当事者たちだからこそ、
応援団たちは
伝えたいこと ・ 気持ちで いっぱいに溢れていました☆
「アルビノ甲子園 第2弾」が始まる前の集合写真。
なんだか、緊張が伝わってきますね(笑)
「アルビノ甲子園 第2弾」終了後の集合写真。
開始前とは雰囲気がずいぶん違うことがおわかりいただけるかと思います^^
今回、アルビノ甲子園第2弾の開催は
実は私にとっては、苦難の連続でした。
本当に開催できるのか?
正直、あやしいところもありました(笑)
だけど、ご協力いただいた皆様のおかげで、
こうして「アルビノ甲子園第2弾」は開催することができました☆
この企画が実現できたことに、
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ご協力いただきました皆様、誠にありがとうございます。
私にとってこの「アルビノ甲子園」は、
もちろん!!! 普段、別々な場所で各々単独で暮らしている全国のアルビノ学生さんたちが集結して楽しむ、
一種のお祭りのような感覚は絶対必須で、そこは忘れてはならないところだと思うのですが、
それと同時に、「今を生きていくために」必要な時間にしたい と思っています。
それは何も難しいことではなく、
ただ、年に1回でもいいから、
離れている仲間と会う、会って楽しい時間を過ごす、その時間が、
アルビノ甲子園が終わって、各々の場所にまた戻って行った時に、
参加したアルビノ学生さんたちの日常生活の、血となり肉となり骨(の欠片にでも)になれれば… と思うのです。
「アルビノ甲子園」で話したこと ・ 感じたこと ・ 体験したこと、
仲間と情報意見交換・共有したことは、
きっと日常生活のお役に立つと思います。
そんな思いを込めて、
今後の「アルビノ甲子園」も取り組んでいこうと思っています☆
アルビノ甲子園では、
あなたからの
「こういうことがしたい!!」
「こういうことで今悩んでいるけど、皆はどうしているの?」
といった、アルビノ学生さんからのご連絡をどしどしお待ちしております^^♪
ぜひ、お問い合わせフォームより、ご連絡ください(-^〇^-)
お ・ ま ・ け
「アルビノ甲子園 第2弾」が終わってから、
その後は有志が集まって「おつかれさま会」をしました☆
ミナサマ、弾ケテマシタネ…
最初のあの緊張が嘘のようだ★
本当に皆様、ありがとうございました^^!!!
また次の「アルビノ甲子園」(祭り)でもお会いしましょう!!
(=゜ш゜)ノ